桜餅道明寺の絶品をご紹介!

桜餅道明寺

 

草花が芽吹く春の気配が近付いてくると、取り沙汰されるのが「雛祭り」の話題です。

「女の子のお祭り」として古くから親しまれる桃の節句は、お正月や節分などと並び、欠かせない年中行事の一つに数えられていますよね。

そして、このお祭りに欠かせない祝い菓子とされているのが、鮮やかな桜色に染められた生地で餡を包んだ『桜餅』となる訳ですが、折角我が子の成長を祝うのであれば、この桜餅にも最上の逸品を備えたいところでしょう。

そこで本日は、「桜餅道明寺の絶品をご紹介!」と題して、知られざる桜餅の雑学と、至高の逸品として語り継がれる京都嵐山・鶴屋寿の名品をご紹介してみたいと思います。

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道明寺と長命寺

桜餅と言えば、「塩漬けにした桜の葉に包まれた餡菓子」というのがその定義となりますが、実は関西と関東では、その形状に大きな違いが存在します。

主に関東で食されている桜餅は「長命寺」と呼ばれるもので、桜色に染められた小麦粉の薄い皮を焼き上げ、これに餡を円筒状に包んだ上、桜の葉の塩漬けを巻き付けたものを指します。

これに対して、関西の桜餅は「道明寺」と呼ばれており、干したお米を砕いた粉(道明寺粉)を蒸し上げて作った生地に餡を詰め込み、これに桜の葉の塩漬けを纏わせたものとなっているのです。

「桜餅には、関西風と関東風の二種類がある」ということは、ご存じな方も多いと思いますが、『餅の生地が米と小麦』、『焼き菓子と蒸し菓子』という根本的な違いについては、初めて知られて方も多いのではないでしょうか。

そしてここで気になってくるのが、この「関西の道明寺」と「関東の長命寺」の関係性についてとなりますよね。

桜餅道明寺2

 

桜餅の誕生

確かに製法の大きく異なる道明寺と長命寺ですが、その外見などの類似性から見ても、各々が独立して発案された菓子とは思えませんよね。

そして結論から申し上げてしまえば、「桜餅の元祖は関西の道明寺である」という説が支配的です。

この桜餅が、資料の中に初めて文字として出現するのは1683年(天和三年)頃であり、犬将軍として有名な江戸幕府五代将軍・徳川綱吉の頃であるとのこと。

最初にこの菓子を考案したされるのは、京都に店を構えていた「桔梗屋」とお店であり、このお店が後に江戸へと支店を構えたことにより、桜餅が関東にも根付いたものと考えられます。

ただ、製法が変更されたことについては、「誤って伝わった」というよりも、江戸っ子が「独自のアレンジを加えた」という見方が有力で、『そもそも道明寺と長命寺は別の菓子』であるという見解も存在するよう様です。

因みに関西風の桜餅に付けられた「道明寺」というネーミングは、原材料として用いられる「道明寺粉」に由来。

この粉は、今も大阪府藤井寺市に現存するお寺「道明寺」において、尼僧たちが考案したものとされ、干した米粒を様々な大きさに砕くことにより、多彩な食感が楽しむことの出来る米粉を指します。

道明寺粉の発生は、今から1000年前頃とされていますから、現在に連なる和菓子の素材の中でも、かなり古い部類に入るものと言うことが出来るでしょう。

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絶品桜餅をご紹介

さて、現在の桜餅に至るまでの系譜をご理解頂けたところで、全国的にも名品として知られている京都嵐山御菓子司・鶴屋寿さんの逸品をご紹介させて頂きたいと思います。

実はこの鶴屋寿さん、全国的にその名を知られる和菓子の名店・鶴屋吉信さんから、昭和23年に独立を果たしたという由緒あるメーカーさん。

本家の鶴屋吉信さんの創業は1803年(享和三年)となり、第11代将軍・徳川家斉の時代から商いを続けていることになりますから、その歴史は裕に200年を超えることになるのです。

当時この鶴屋吉信さんの桜餅は、店頭販売されていたものではなく、近隣の料亭での土産物用として受注生産されていた商品であったとのことですが、何時しかその味が評判となり、ついには本家の鶴屋吉信から桜餅を専門とする「鶴屋寿」さんが独立を果たす程の人気を得ることとなったといいます。

そして現在でも、鶴屋寿はこの桜餅を看板商品に掲げて続けており、「知る人ぞ知る名店」としてその名を轟かせているのです。

実際にその製造工程を見てみれば、使用する材料は道明寺粉から餡子、桜の葉に至るまで、全て純国産、それも国内最上級の素材を使用しているとのこと。

また、道明寺粉の食感を最高のものとするべく、米の蒸し上げから天日干しなどの工程を30日以上掛けて行っている上、粒子の大きさの異なる数種類の米粉を絶妙の按配でブレンドするなど、その桜餅へのこだわりは「尋常ならざるもの」と言えるでしょう。

こうして完成した桜餅は、上品な甘さの餡と、モチモチ食感の生地、そして絶妙な塩加減の桜の葉が織り成す「三位一体の滋味」をこれでもかと味わわせてくれる逸品に仕上げられており、食通たちの間で「鶴屋寿さん桜餅を食べたら、他店のものは食べられない」とまで称される傑作菓子となっているのです。

愛する我が子の成長を祝うのに相応しい、贅と技を惜しげもなく振った絶品桜餅を、この機会にご賞味頂ければ幸いです。

桜餅道明寺3

 

鶴屋寿「さくら餅」について管理人より一言

私が初めて鶴屋寿さんの桜餅の存在を知ったのは、旅行で訪れた京都の和食屋さんで、板前さんと会話を楽しんでいた時のことでした。

「京都の食べておくべき名物」の話題で盛り上がっていたのですが、鱧(ハモ)にうどんなど、素材や料理名を挙げて行く中で、突如「鶴屋寿のさくら餅」というワード、それも名指しの固有名詞が飛び出して来たという訳です。

これは是非食べてみたいと思ったのですが、旅の予定に鶴屋寿が居を構える嵐山は入っていません。

当時はスマホも殆ど普及していなかったので、他の取り扱い店も判らぬまま、関東に戻る日を迎えてしまいます。

以来、京都の物産展などを見掛けると必ず顔を出すようにしていたのですが、そんな日々の中、ようやくこの商品を手に入れることが出来ました。

実際に食してみれば、一口齧り付いた瞬間に、他のお店のものとは完全にクラスの異なる「見事な美味しさ」に圧倒され、思わず唸ってしまったことを今でも克明に憶えております。

間違いなく、「桜餅の頂上」と呼べる傑作道明寺餅を、この機会に是非ともお求め頂きたいと思います。

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出典 ウィキペディア・桜餅

出典 ウィキペディア・鶴屋吉信

出典 京都嵐山 御菓子司 鶴屋寿

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