新高屋べったら漬け!江戸の味を今に伝える絶品漬物

べったら漬け

 

我が国には、郷土料理、ご当地グルメなどと呼ばれる、風土色の豊かな食べ物たちが存在します。

世界の国々の中でも非常に小さい面積の国土でありながら、地域によって様々なご当地料理が受け継がれている我が国の状況は、

世界的にも非常に珍しいことであると言われているようです。

しかしながら、郷土料理と言えば九州や東北など、関東地方から離れたエリアのものが

主流であるような印象をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

確かに、首都東京を中心とする関東地方は人口も多く、情報の発信地ともなっているため、

物珍しさのあるご当地グルメは数少ないのも道理ではあります。

それでも、横浜の「サンマーメン」や千葉の「なめろう」など、絶品ご当地品は少なからずあるもので、

正に人の集まるところご当地品ありと言ったところでしょう。

そこで本日取り上げてみたいのが、首都東京、それもその中央部である日本橋に古くから伝わる伝統の漬物「べったら漬け」であり、

その歴史や製法、そしておすすめの名品・新高屋べったら漬けについてお話してみたいと思います。

スポンサーリンク

 

べったら漬けの歴史とべったら市

べったら漬けと言われて、直ぐにそのビジョンが頭に浮かぶ方は、都内在住の方でも意外に少ないかもしれません。

基本的には大根を甘酒と麹で漬け込んだ漬物であり、甘くコクのある味わいが特徴となっています。

このべったら漬け、発祥は江戸時代中期にまで遡ることが出来ると言われており、

大伝馬町宝田恵比寿神社の祭りに際して、地元の農民が大根を水飴と麹で漬け込んだものを販売したのが始まりとされているのです。

以来、その大根の味は江戸庶民から高い支持を得るようになり、定期的に「べったら市」と呼ばれる

販売会まで行われるようになり、その伝統は現在に至るまで受け継がれ続けています。

※現在は宝田恵比寿神社で10月19、20日に開催。

 

また、この市において漬物を購入した昔の若者は、まるまる大根一本の漬物を縄で縛り、

それを振りまわりながら「べったら!べったら!」と騒ぎ回ったことから、「べったら漬け」といういう呼び名が定着したと言われているのです。

こうして江戸の味として定着したべったら漬けは、庶民の間ばかりか高貴な方々からも愛され、

江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜も好んで食べたといいますし、明治維新以降は歴代天皇陛下の食卓にも供されたと言います。

現在でも東京都下の漬物屋さんでは、このべったら漬けの製造販売をされている企業が多く存在しますが、

その味の真髄を知りたい!という方におすすめなのが、江戸の老舗・新高屋べったら漬けなのです。

スポンサーリンク

 

老舗新高屋さんについて

新高屋さんは今から約80年前の昭和初頭、東京八丁堀にてその産声を上げます。

開業当時は漬物の他にも総菜、煮豆など販売していたと言いますが、

古来の製法を頑固に守り続けたべったら漬けの評判は、当時から非常に高かったと言います。

その味の良さで順調な商いを続けていた新高屋でしたが、第二次大戦の戦火により店は焼失し、東京台東区に移転を余儀なくされます。

それ以降、終戦まではまともな商売が出来ない状況が続きますが、東京の復興に合わせて商いを再開し、これを機に漬物専門店への道を歩んで行きます。

しかしながら、当時の日本は未曾有の食糧難に見舞われており、べったら漬けの材料である大根さえ手に入れることが難しい時代。

べったら漬け2

 

そこで当時の店主は、栃木県日光の戦場ヶ原開拓地を巡り、余った大根を掻き集め、べったら漬け作りに邁進していくのでした。

こうした苦労はやがて報われ、昭和29年には全国漬物品評大会にて農林大臣賞を受賞、その後は宮内庁御用達の業者にも選出されており、

最近ドラマ化された谷部金次郎さん原作の「昭和天皇の料理番」の中にもそのべったら漬けが紹介されているのです。

さて、実際に新高屋さんのべったら漬けを食してみれば、同じ大根を使用した沢庵とは比べ物にならない程の軟らかさ、瑞々しさを持った食感は正に絶品。

そして麹と甘酒が織り成す嫌みのない甘みと、芳醇な味わいは、ご飯のお供というより

「べったら漬けのみで味わいたい!」と思わせる程の仕上がりとなっているのです。

江戸の昔から受け継がれて来た、東京発のご当地漬物・新高屋べったら漬けを是非一度、ご賞味頂ければと思います。

スポンサーリンク

 

べったら漬けについて管理人より一言

祖母の実家が東京の下町にあった管理人は、子供の頃よりべったら漬けに慣れ親しんで育ちました。

漬物や、歯応えのある食べ物があまり好きではない子供でしたが、甘く軟らかいべったら漬けは非常に美味しく、大好きなメニューの一つでした。

しかしながら、大学生となり様々な地方の友人たちと接する内に、べったら漬けが他の地域には浸透していないという事実を知ることになります。

もっとべったら漬けの素晴らしさを世に知らしめねば・・・当時抱いていた思いを、今回の記事でようやく実現することが出来ました。

そして幼い頃より、現在に至るまで食べ続けているのが、今回ご紹介の新高屋さんのべったら漬けなのです。

様々なメーカーがべったら漬けを発売しておりますが、宮内庁御用達の看板は伊達ではなく、間違いなく最高峰のべったら漬けだと思います。

それぞれの地域に親しんだ漬物があるとは思いますが、東京のご当地漬物を旨さを是非一度、お試し頂ければと思います!

 

 

 

 

 

出典 ウィキペディア・べったら漬

出典 東京新高屋HP

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

アクセスカウンター

  • 23昨日の閲覧数:
  • 2今日の閲覧数:
  • 21昨日の訪問者数:
  • 2今日の訪問者数:
  • 32739総訪問者数:
  • 0現在オンライン中の人数:

このページの先頭へ