富山ほたるいか素干し!濃厚な肝が美味しい一品を召し上がれ!

身も凍るような極寒の冬を超えて、春が近付くと、特に理由もないのに何故か「嬉しい気持ち」になるものですよね。
生命が活発に活動を開始する「春」は、気候のみならず生活や気持ちの上でも、大きな変革を迎える季節と呼ぶことが出来そうです。
そして春が運んで来る大きな変化は、食品業界においても強い影響力を有していると言えます。
もちろん冬の食材も、大変に美味しいものが多いのですが、「フキノトウ」や「たらの芽」、「イチゴ」など、この時期に旬の季節を迎える食材は非常に多様である上、
「心浮き立つ春を感じられる」という意味で、古来より縁起物としても珍重され来ましたから、春の食材に特別な有難さを感じる方も少なくないはず。
さて、そんな春の食材の中で忘れてはならないのが、珍味として名高い「ほたるいか」なのではないでしょうか。
小さいながらも濃厚な肝の味が堪らない「春の風物詩ホタルイカ」と名産地として知られる「富山湾」、そして珍味とされる「富山ほたるいか素干し」について、本日はお話してみたいと思います。
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ホタルイカと富山湾
生物学的な分類では、ツツイカ目ホタルイカモドキ科に属するというホタルイカは、日本海側全域を生息域とする生物です。
あれ?富山の名産品ではないの?という意見も聞えて来そうですが、実は近年、漁獲高においても、
富山県は兵庫県にトップの座を奪われており、この2県以外でも多くの水揚げを誇る港が多数存在しています。
しかしながら、それでも「日本一のホタルイカ産地は富山県!」と言われ続けているといいますから、『その理由』を是非知りたいところですよね。
本来ホタルイカは、水深200mから700mという深海で生活しています。
ところが産卵期を迎えると、彼らは大挙して浅瀬に押し寄せるという習性を持っており、富山湾沿岸はその数が「最も多く集まる海域」となっているのです。
また、ホタルイカ自体は対象ではありませんが、富山近海の「ホタルイカの群遊海面」は、
日本で唯一特別天然記念物に指定されている現象であり、これの光景目当てに多くの観光客がこの地を訪れるのです。
この様に知名度において他の産地から大きくリードを奪う富山ですが、「NO1とされる最大の理由」は、ほたるいかの『食味の良さ』であるとも言われています。
産卵のため浅瀬にやって来たホタルイカ達は、その後日本海沿岸での回遊を開始。
この「回遊の動き」に合わせて、地域ごとに「漁を行える時期」にズレを生じるのですが、
時期が早過ぎれば「脂の載りが悪く」、反対に遅過ぎれば「大味になってしまう」という問題が生じて来ます。
その点、富山にほたるいかが到達する3月から4月は「最も食味が良い時期」となる上、
他の地域が底引き網で漁を行うのに対して、富山では「定置網」で捕獲を行うため、
イカの身が傷付かず、ストレスも少ないという『理想的な状態での捕獲』が可能となり、味も自然と向上していくことになります。
「抜群の知名度に、突出した品質」、これこそが富山県のほたるいかを日本一と称する理由なのです。
ただ、そんなホタルイカではありますが、食味が良い反面、非常に痛みが早いという性質を持つことでも有名であり、
醤油漬けや冷凍など一年を通してその味を楽しむために、これまで様々工夫がなされて来ました。
そこで今回は、地元富山で長年愛され続けている加工法「素干し」にて調理された
「ほたるいかの水井」さんの富山ほたるいか素干しをご紹介させて頂きたいと思います。
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珍味・ホタルイカ素干しについて
富山県滑川市に居を構える「株式会社ほたるいかの水井さん」は、創業昭和21年という老舗中の老舗であり、
ホタルイカのエキスパートとして地元でもその名を馳せる優良企業様です。
設立当初は様々な海産物を扱っておられたそうですが、富山県の貴重な海産資源であるホタルイカに着目し、現在では製品の主力にホタルイカを据えておられるとのこと。
塩辛に沖漬けなど、様々な製品を扱っておられるこの会社さんですが、その中でも特に人気が高いのが、
本日ご紹介の富山『ほたるいか素干し』であると言います。
その名の通り、ホタルイカを干しただけという非常にシンプルなこちらの商品なのですが、
一般ユーザーはもちろん、名店と言われる日本料理店などからも多くの注文を集めているのです。
実際にそのお味を試してみれば、パッケージを開けた瞬間、濃厚で香ばしいホタルイカの香りが部屋中に充満。
一口にこれを頬張れば、干すことで倍化された身の旨味と、肝の味をこれでもかと満喫出来ますから、オツマミとして非常に優秀な逸品と言えるでしょう。
また、水井さんが推奨されておられるのがコンロなどで軽く炙ってから頂くという方法であり、
熱せられることで固まっていた「肝」がジワッと溶け出して来ますから、そのまま食べるのとは比較にならない美味しさと濃厚さを体験して頂けるはずです。
富山が生んだ究極のホタルイカ保存食・富山ホタルイ素干しを是非ともご賞味頂きたい!

ホタルイカ素干しについて管理人より一言
珍味と名の付くものに目が無い管理人は、ホタルイカが大の好物です。
しかしながら、その旬の時期は非常に短く、シーズン終了後は醤油漬けなどを食べて、「ホタルイカ欲」を抑えておりました。
そんな折、富山県出身の友人から頂いたのが、こちらの『富山ほたるいか素干し』でした。
初めて見たときは、なんだ干物かとガッカリしたのですが、食べてみて、自分の浅はかさを思い知らされました。
干すことによりホタルイカの旨味は非常に強いものとなっておりますし、
軽く炙った際の肝の味は、生イカ以上の濃厚さであり、すっかり素干しのファンになってしまいました。
また炙るのが面倒な時は、レンジの温めでも充分に美味しく頂け、
熱で軽くホタルイカが動き出すくらいが食べ頃となります。
知らないと絶対に損をする富山ほたるいか素干しをこの機会に是非ともお試し下さい!
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出典 ほたるいかの水井HP