青森味噌カレー牛乳ラーメン!店主の情熱が生んだニューウェーブご当地グルメ

ご当地グルメと並び、近年人気を博しているのが「ちょい足しグルメ」であると言われています。
某人気バラエティー番組のコーナーから火が付いたこのグルメは、既存のお料理に対して、
一般的には使用しない調味料や具材をトッピングすることで、これまで以上に美味しいメニューにしてしまおうという、斬新な発想を指す言葉です。
有名な例を上げれば、カレーにソースを掛けたり、カツオのたたきにマヨネーズを付けて食べるのも、ちょい足し的な発想によるものですし、
近年では、納豆にマヨネーズ、蒸かしたじゃがいもにイカの塩辛など、一昔前には想像も使いないような食べ方が多数存在しているとのこと。
こうした風潮に関して「品が無い」と眉をしかめる方々も多いようですが、人々の生活の中から自然と生じ、定番となっていった食べ方も歴史上少なくありませんから、
食文化の発展における通過点としては、非常に意味のあるムーブメントであるように思えます。
そして各地に伝わるご当地グルメにおいても、こうしたちょい足し的な発想から誕生した名品が、少なからず存在しているのです。
本日はそんなちょい足し系ご当地メニューの代表格とも言える青森味噌カレー牛乳ラーメンをご紹介させて頂きたいと思います。
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味噌カレー牛乳ラーメン誕生秘話
青森県と味噌、カレー、牛乳、そしてラーメンという単語の羅列を見ても、何一つビジョンが浮かんでこない!そんなご意見をお持ちの方も少なくないことと思います。
青森には古くから煮干しラーメンという醤油系のご当地ラーメンが存在していますし、味噌ラーメンや牛乳はお隣の北海道の名物料理です。
そんな何の脈略もない素材がラーメンとして融合を果たした経緯を知るには、今からおおよそ50年前、昭和43年まで時を遡らねばなりません。
この年、北海道でラーメン店を営む佐藤清さんという方が、青森県に一軒のラーメン店を開店します。
何故北海道のラーメン屋さんが青森で開業したのだろう?と疑問に思われる方も多いと思いますが、その動機については、
北海道名物である味噌ラーメンを青森にも広めたいという志によるといった説や、
既に飽和状態となっていた北海道のラーメン業界から離脱し、青森という新天地で新しいラーメン作りを模索するためであったなど、諸説があるようです。
そしてこの佐藤店主、ラーメン職人としても一流の腕前を持っていたらしく、煮干しラーメンの本拠地である青森において着実に味噌ラーメンのファンを増やしていったといいます。
しかしながら、折角新天地に来たのだから、何か新しい試みを行いたい!
そんな思いに駆られ、日々新ラーメンの開発に頭を悩ませていたとのこと。
そんな折り、青森県の学生たちの間で地域限定の「ちょい足しブーム」が発生します。
それはラーメンにケチャップやマヨネーズを入れるといった、実に学生らしい、遊び心満点の流行であったのですが、
このブームに影響された店の常連客の一人が、味噌ラーメンに牛乳を入れたら美味しいのでは?という提案を行うのでした。
通常であれば、こうしたリクエストもスルーしてしまう店主が殆どなのでしょうが、
佐藤氏はこれに真摯に向き合い、試行錯誤の末、昭和53年、ついに絶品味噌カレー牛乳ラーメンを完成させたのです。
こうして出来上がった青森の新しいご当地ラーメンは、若者たちを中心に大ブレイク。
残念ながら考案者である佐藤清さんは既に他界され、そのラーメン店も閉店しておりますが、
この地に根付いたカレーラーメン文化は他店に引き継がれることとなり、
現在では青森観光のPRにも使用される程に、地元に密着したご当地グルメとして人気を博しているのです。
この度はそんな青森味噌カレー牛乳ラーメンのお取り寄せ品をご紹介させて頂きたいと思います。
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味噌カレーラーメンの味を自宅で再現
こちらのお取り寄せ商品は、地元青森にて100年以上も続く製麺メーカー、高砂食品さんから販売されている商品となります。
実はこの味噌カレー牛乳ラーメン、現在も青森市内の数店のラーメン店で提供されているメニューながら、
それぞれの店がラーメンの味を独自にアレンジをしており、その定義が今一つはっきりしていません。
そんな中、考案者である佐藤氏のラーメンに最も近いと評判なのが、この高砂食品さんの一品なのです。
高砂食品さんは、地元でも有数の優良メーカーとしてその名を知られ、
地元素材にこだわった、他のご当地系ラーメン商品でもヒットを連発されている企業様ですから、
その味のクオリティーと安全性についても折り紙つきということが出来るでしょう。
実際にこの味噌カレー牛乳ラーメンを食してみれば、単に味噌ラーメンとしても高い品質を誇るコクのあるスープに、
まろやかな牛乳、そして抜群のパンチ力を持つバターがしっかりと利かされており、
その三者が混然一体となったお味は、正に未体験の絶品ラーメンなのです。
また、国家検定制度に合格した製麺技師たちが丹精込めて打ち上げた中太ストレート麺は、
このインパクト抜群のスープにも決して負けることのない存在感を発揮しており、一度食べればクセになること確実のご当地グルメに仕上がっているのです。
なお、賞味期限は製造より30日とたっぷりめに設定されておりますから、お取り寄せ品としても非常に扱いやすい商品となっているのではないでしょうか。
佐藤店主の情熱とちょい足しグルメのトレンドが生み出した青森味噌カレー牛乳ラーメンの美味しさを、ご自宅にて存分に味わってみては如何でしょうか。
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青森味噌カレー牛乳ラーメンについて管理人より一言
これまで何度か青森を訪れ、噂の味噌カレー牛乳ラーメンを食して来た管理人。
そのどれもが非常に美味しく、また食べたいなぁ!と思わせるメニューではあったのですが、
最も心惹かれたのはお土産として購入して帰った、こちらの高砂食品さんの一品でした。
地元のお店で食べたものは美味しいながらも、少々ジャンクな感覚が拭えないものだったのですが、
このお取り寄せ品は、カレー、味噌、牛乳にバターという奇抜な食材の融合体ながら、一杯のラーメンとして非常に完成度の高いものに仕上がっていると思います。
作り方も麺を3分ほど茹で、丼ぶりにスープの素とお湯を入れ、麺を加えるだけという非常に手軽なものですから、気軽に幻のご当地ラーメンが味わえるのは嬉しい限りですよね。
歴史ある食文化を誇る青森県民が認めた、新たなご当地ラーメンの滋味を自宅でゆっくりと味わってはみませんか?
