博多ラーメン・長浜ラーメン!福岡の麺文化を堪能せよ!

食べ物に関しての好き・嫌いは人それぞれですが、こうした好みを超越したメニューも僅かながらに存在するようです。
そんな食べ物の代表格とも言えるのがラーメンなのではないでしょうか。
本来は生粋の中華料理でありがら、日本に定着した後、各々に地域において独自の進化を見せており、
その豊富なバリエーションの中には誰でも確実に好みの一杯を見つけ出すことが出来るはずです。
そんなラーメンの中でも、やはり定番ということになれば醤油・味噌・塩の3種が頭に浮かびますが、近年ではこの3巨頭に「とんこつ」が加わりつつあるようです。
最近ではスーパー等で目にする冷凍食品や即席麺でも、極普通に豚骨味が並べられておりますし、小さなお子さんなどにアンケートを行えば、
圧倒的にとんこつラーメンの人気が高いとのことですから、豚骨味はもはやラーメンのスタンダ―メニューとしてその地位を確立していると言えるでしょう。
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そして、この豚骨ラーメンの原点を辿って行くと辿り着くのが、ご存じ九州の福岡という街です。
福岡でとんこつラーメンが食べられるようになったのは戦後間もなくと言われていますから、その歴史は古く、
地元の方に言わせれば生まれた時からラーメンは豚骨と決まっている「とんこつ王国」なのです。
その発祥については、長崎ちゃんぽんルーツ説、久留米ラーメンルーツ説、アイヌ民族ルーツ説など様々な説がありますが、定かではないというのが実情であるとのこと。
しかしこの福岡ラーメンが全国の人気メニューになったことは、地元を大きく潤す結果となったようで、
有名店は観光名所のように賑わい、ラーメン店巡りのバスツアーまでもが開催されるといった状況となっているのです。
本日はそんな福岡のご当地グルメ・博多ラーメンと長浜ラーメンについてお話させて頂きたいと思います。

福岡には2種類のラーメンが存在する?
ここまでの文章を読んでいて、福岡ラーメンという言葉に違和感を持たれた方も少なくないと思います。
通常は博多ラーメン、もしくは長浜ラーメンと呼ばれることの多い福岡のラーメンなのですが、実は厳密に言うと博多と長浜のラーメンは別物というのが正しい様です。
見た目には左程の違いはないのですが、長浜ラーメンは市場関係者が競りの合間に素早く食べられるファーストフードとして発展したメニューであり、
豚骨スープでありながらも優しくあっさりとした食味が特徴となっているのです。
それに対して博多ラーメンはこれでもかと濃厚なスープを売りにしており、
よりボリューミーなラーメンを求める方にはこちらがおすすめとなっているのです。
しかし今日では、博多と長浜の中間的な味を提供するラーメン店も増えており、その区別は曖昧になりつつありますが、ラーメン好きな方には是非この二つを食べ比べて頂きたいものです。
なお、いずれのラーメンに共通している点は、豚骨をとことん煮込むことにより抽出された濃厚で風味豊かな白濁スープと、
そのスープの旨味を存分に楽しむことが出来るよう工夫された極細ストレート麺を使用している点であり、
この二つの主役が織りなす絶妙なハーモニーは、正に天下逸品の滋味と言えるでしょう。
また、ラーメン本来の風味を満喫するべく、具材を必要最低限に絞っている点も特徴的であり、チャーシュー、ネギ、紅生姜程度のものが一般的となっています。
なお、豚骨ラーメンと言えば何と言っても替え玉も忘れてはならない特色であり、麺のお替りが気楽に行えるシステムは実に画期的と言えますし、
その際にはスープが薄まらないよう少々タレを絡ませた麺を提供する店が多く、その細やかな心遣いには思わず頭が下がります。
なお、麺の硬さについては注文時に調整出来ますが、最も硬い茹で方を一般的に「ハリガネ」と呼ぶのに対して、
ご当地では「ナマ」という呼ぶのが普通とのことですので、博多を訪れた際にはご注意頂ければと思います。
豚骨の奥深く眠る旨味を徹底的に引き出した白濁スープを、歯応え抜群の極細麺と共にお口に掻き込む喜びは、一度味わったクセになること確実!
福岡が育んだ長浜・博多の両ラーメンを心行くまで満喫してはみませんか?
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博多ラーメン・長浜ラーメンについて管理人より一言
とんこつラーメンが大好きな管理人にとって、博多は正に聖地とも呼べる存在です。
ほぼラーメンを食べにいくためだけに何度もこの地を訪れているのですが、未だに知らない名店も多く、そのラーメン文化の深さを思い知らされます。
今回の記事では長浜・博多という二種類のラーメンをご紹介させて頂きましたが、お取り寄せにて是非その違いを食べ比べて頂ければと思います。

見た目は殆ど変らないこの二つですが、長浜ラーメンは非常にさっぱりとしている上、豆乳ベースであるかの様な優しい味わいが特徴であり、これ対して博多ラーメンはガッツリとした濃厚スープが実に印象的。
好みはあるでしょうが、博多ラーメンと長浜ラーメン、この二つの味をベースにした上で、自分好みの一杯を探していくのが、豚骨ラーメン道を究める近道であるように思えます。
なお、管理人的には刻んだ高菜をトッピングするのがお気に入りなので、召し上がる際には是非お試し頂ければと思います。
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